新しい視点で技術者教育を推進する 

若手マイクロ波技術者YOUNG MICROWAVE ENGINEERS

石崎研究室卒業の将来性のある特に優れた若きマイクロ波技術者をご紹介します。

学位取得者

氏名 石田哲也 (2012年度学位取得)
論文題目 高効率3次元フリーアクセス無線電力伝送システムの基礎検討
研究概要 本研究の目標は高効率3次元フリーアクセス無線電力伝送の実現である。本論文では、この研究目標に向けて行った基礎研究成果について報告する。 無線電力伝送(WPT: Wireless Power Transfer)技術の1つである共振器結合型WPTは、数mという距離で高効率・大電力の無線給電が可能であることから、 近年、非常に注目を集めており、様々な研究開発が活発に行われている。本研究でもこの共振器結合型WPTを基に、高効率3次元フリーアクセスWPTの検討を行っている。

マイクロ波技術者の卵について

本研究室を卒業していく歴代の卒業生に対して、添付ファイルに記載の条件に合致する人物を2012年度卒業生より 「マイクロ波技術者の卵」として認定していくことにしました。詳しくは添付ファイル (マイクロ波技術者の卵)をご覧ください。これから成長が期待されるマイクロ波技術者の卵です。

認定された歴代卒業生

氏名 役野茂生 (2012年度修士卒)
研究テーマ 携帯電話基地局用キャビティ型マルチモードフィルタの研究開発
認定理由 APMC2012における国際学会発表ならびにStudent Awardの受賞。
KJMW2011における国際学会発表。
国内学会発表1件、学内外の英語発表会での発表など。
共同研究企業からの信頼も厚く、インターンでの実習も受け入れてもらえ、高度なマイクロ波技術を修得した。 研究では、キャビティ型3重モードフィルタの原型開発を完了させ、 4重モード化ができることを実証するなど、大きな成果を上げた。
氏名 澤原裕一 (2012年度学部卒)
研究テーマ ミリ波情報エネルギー伝送用送信アンプの研究開発、共振型無線電力伝送の研究
認定理由 2011年度マイクロ波学生コンテスト(マイクロ波アンプ)でチャレンジ賞を受賞。
2012年度マイクロ波学生コンテスト(マイクロ波フィルタ)で特別賞を受賞。
国内学会発表5件、学外の英語発表会での発表。
24GHz帯で樹脂パッケージ入りトランジスタと樹脂基板を用いて構成する2段アンプを開発した。 様々な寄生成分を高精度モデル化することにより、無調整で所望特性を得られることを実証した。 これにより、ミリ波無線機器の低コスト化への道を拓いたと言える。また、24GHzアンプの試作を始め、 学生コンテストでのマイクロ波アンプおよびフィルタの製作で卓越した技量を示した。
なお、澤原裕一君は本学理工学研究科電子情報専攻修士課程に進学いたしました。
氏名 中谷圭吾 (2012年度学部卒)
研究テーマ GaNデバイスを用いたF級高効率アンプの研究開発
認定理由 2011年度マイクロ波学生コンテスト(マイクロ波アンプ)で優秀賞、特別賞をダブル受賞。
2012年度マイクロ波学生コンテスト(マイクロ波フィルタ)で最優秀賞を受賞。
国内学会発表2件、学外の英語発表会での発表ならびにBest Presentation Awardの受賞。
GaNデバイスを用いた20Wクラス2GHz帯パワーアンプにおいて、寄生成分を考慮したF級高効率回路の 設計方法を確立し約70%の効率を達成した。また、学生コンテストでは独自のアイデアを盛り込んだ マイクロ波アンプおよびフィルタを製作し優秀な成績を収めた。
なお、中谷圭吾君は本学理工学研究科電子情報専攻修士課程に進学いたしました。

龍谷大学理工学部
電子情報学科
石崎研究室

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