人間の認知・知能のしくみを探り、便利なシステムを作ろう。
―生体・知能システムに関する研究―

龍谷大学 理工学部 電子情報学科 教授 小堀 聡


●研究室の 紹介  <人間の優れた認知や知能のしくみを調べ、便利なシステ ム 作りに活かします>

 当研究室で は、家電製品やパソコンをもっと便利にするため、人間の優れた機能を調べる研究を行っています。

 家庭にもパソコンが普及し、ゲーム、ワープロ、インターネットといろいろなことができるようになりました。でも、それらは本当に便利でしょうか? もっ と融通が利いたらと思うことはありませんか? 人間の方が優秀だということはまだまだたくさんありますよね? では、どうすればコンピュータはもっと便利 に、また賢くなるのでしょうか? その答えのひとつが、人間の優れた認知や知能のしくみをもっと調べて、それを応用するという方法です。本研究室ではその ような「認知科学」と呼ばれる分野で、人間の運動や知覚や知能について調べる研究を行っています。

 世の中には天 才と呼ばれる人がいて、音楽家にしてもスポーツ選手にしても、素晴らしい演奏やプレイを聴かせたり見せたりしてくれます。そうした天才と凡人はどこが違う のでしょうか? そのような違いを解明することも認知科学の課題なのです。

 たとえば、本 研究室では、人間がどこを見ているかを調べる「アイカメラ」と身体の動きを測定する「運動解析システム」を使って、人間がギターなどを演奏 する際にどのようなことをしているのかを調べています。すると、どれだけ楽譜を先読みしているのかとか、次の音を弾くために指をどのように準備しているの かなどが分かります。そのような研究が基礎となり、初心者に上達のためのアドバイスをしてくれるシステムを作ることができるのです。

アイカメラの写真  楽器演奏の写真

●高校生への メッセージ   <数学や理科のおもしろさをわかってほしいです>

  パソコンでゲームをしたり、ホームページを見たりするだけでなく、もっと自分たちの身のまわりの科学や技術について興味や疑問を持つようにしてほしいです ね。たとえば、携帯電話にしても、本来の電話として使用する以外にさまざまな機能がありますよね。あんなに小さな機械なのにどうしてそんなことができるの か、また、どうすればもっと便利になるのか、なんて考えたことはありませんか? そういったしくみを考えるために実は数学や理科などが基礎として大切だと いうことが分かってくると、普段の勉強にも興味が持てるのではないかと思います。

●参考ページ   <より詳しい情報は下記のページを見てください>

学園祭での研究室公開
研究室の紹介
研究テーマの詳細


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