- 0 )テスト課題の概要を確認し,理解する.
実技テストの課題は,下図に例示するように,2地点における気候データを
比較・検討した文書を作成し,メールで提出することである.
文書中の表とグラフはCalcで作成し,
Writer文書に貼り付けて完成させる.
なお,1ページ目が必須であり,2ページ目はオプション
( 作成した場合はボーナス点を加算 ).
<課題イメージ1ページ目>
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<課題イメージ2ページ目>
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この例では札幌と東京の気候を比較しているが,本課題では,札幌は固定観測地点とし,
それとは別に,次項1A )で示すルールに従って,一人ずつ異なる観測地点が与えられる
( 受講者全員が違う観測地点となる ).
各人は,各自の個別観測地点( 以降,個別観測地点と呼ぶ )と札幌の気候を比較した文書を作成するため,
全員異なる回答になる.
- 1A )学籍番号から観測地点を決める.
- ( 1 )観測地点番号=自分の学籍番号の下3桁を106で割った剰余 + 1
( 例:下3桁が333の場合:333÷106 = 3 … 15 剰余が15 → 地点番号は16 )
- ( 2 )以下の観測地点番号表を参照して,自分の番号の観測地点を確認する
( 上記の例( 16 )なら熊本県の牛深( ウシブカ )となる )
- 1B )観測地点番号をフォームで回答する.
本科目のTeamsの「一般」チャネルのスレッドにフォームのリンクを貼るので,
このフォームにより,観測地点番号を報告する.これは本日の出席確認を兼ねる.
- 2 )メールの下書きを作成する.
以下のような提出用メールの下書きを作成して,一時保存しておく.
- 件名( 半角 ):Report07 ◀◀ 間違えないように!
- 提出アドレス:eleinfo@elec.ryukoku.ac.jp
※メールの保存方法は使うアプリによる.各自調べること.
ちなみにGmailでは,新規メッセージは「下書き」に自動保存されるので,
上記下書きを作ったら<Esc>キーを押すか,
メッセージ作成ウィンドウを[×]ボタンで閉じればよい
( ゴミ箱ボタンは削除されるのでダメ ).
次からは「下書き」からメッセージを編集する.
下書きの例文:
小堀先生
本日の実技テストの課題を下記のとおり,提出します.
提出者:Y200333 龍谷太郎
学籍番号の下3桁:333
観測地点番号:16
観測地点名:牛深
提出ファイル名(1):Exam2020(Y200333).odt
提出ファイル名(2):Exam2020(Y200333).ods
- 3 )Writerの下書きファイルを作成する.
Writerを起動し,白紙 ( 未記入 )のままでよいので,
Exam2020(Y200xxx).odt ※Y200xxxは自分の学籍番号
という名前を付けて保存する.
現時点では,特に何も設定しなくてよい.
- 4 )Calcの下書きファイルを作成する.
Calcを起動し,白紙( 未記入 )のままでよいので,
という名前を付けて保存する.
現時点では,特に何も設定しなくてよい.
- 5 )気象データを検索する.
<気象庁Webページ(のどこか)>
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<月ごとの平年データページ>
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- まず, 左の画像を参考にして,気象庁のサイトの特定のページを検索する.
- この検索画面で,個別観測地点を選択したうえで,
データとしては「年・月ごとの平年値を表示」を選択する.
- すると右画像のような表が表示される.これらのうちこの課題で使用するデータは,
だけである.
- このデータをCalcに入力すれば表を作成できるが,手作業での入力は手間がかかるので,
次項で,データをダウンロードする方法を紹介する.
- 6 )気象データをダウンロードする.
ここでは,気象データをCSV形式でダウンロードする方法を説明する.
※気象データを手で入力するつもりなら,手順7 )へ進んでよい.
たかだか12ヶ月分×2種類×2地点なので,不可能ではない.
<気象データダウンロードページ>
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- 画像のような気象庁のWebページを検索してアクセスする.
- このページにアクセスできたら,地点,項目,期間,表示オプションを
順番に指定してから,データをダウンロードする.
- 地点は複数選択可能.個別観測地点と比較用の固定観測地点である札幌を選ぶ.
- 項目は,月平均気温と降水量の月合計を選び,
平年値も表示するように指定する.
- 期間については,平年値だけの表示はできないので,
たとえば,2019年の1年間を指定する.
- 表示オプションは,不要データが表示されないように指定するが,
やや統計的に詳しい機能なので,よくわからない場合は調整しなくても構わない.
※説明は「表示オプションの使い方」をクリックすれば読める.
- 以上をいったん画面に表示させて,必要なデータが含まれていることを確認し,
CSVファイルをダウンロードする.
ファイルが自PCどこに保存されるか,注意しておくこと.
☆CSV形式のファイル☆
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ダウンロードしたのは,CSV形式のファイルである.
この形式は表データやデータベースの交換用によく使われるので,
覚えておくとよいだろう.
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- 7 ) 気象データの表をCalcで作成する.
ここでは,個別観測地点の気象データについて表を作成する.
- Calcを起動し,手順4 )で準備しておいた
を読み込む.
- ( A )CSVファイルをダウンロードしていない場合,
シートの適当な位置に,手順0 )に示した例のような平均気温と降水量の表を
手入力で作成する.
- ( B )CSVファイルをダウンロードしている場合は,以下のようにする.
- 「ファイル」メニュー → 「開く」 → そのファイル( "data.csv"のようなファイル名 )を読み込む
- 読み込む際に「テキストのインポート」ダイアログが開く( かもしれない )が,「OK」を押す
- 該当するデータ部分をコピー
- "Exam2020~.ods"の方の適当な位置に貼り付ける
- 手順0 )に示した例のような平均気温と降水量の表を作成する
- データがコピーできたらCSVファイルは閉じてよい.( 上書き保存する必要なし )
- 表の数値の書式については,小数点以下の桁数が1になるように設定する.
( 例:94は整数だが,94.0と表示されるように書式を統一 )
- その他,手順0 )に示した例を参考に枠線などについて設定する.
※参考※:課題サンプルでの設定
- フォントは初期値=游ゴシックとLiberation Sans,
いずれも10pt( ポイント )
- 列幅:月,平均気温,降水量の幅はそれぞれ,0.90cm,2.40cm,2.40cm
- 罫線:外枠と縦線は1.5pt,項目名と数値の区切り横線は2.0ptの二重線.
他は初期値( 0.75pt ).
- 以上の作業を,比較用の固定観測地点である札幌のデータについても,
同様に表を作成する.
※その際,個別観測地点の表のシートを別シートとしてコピーし,
データ部分だけを札幌に入れ替えると作業が短縮できる.
※注意※ 以上の作業を行いながら,随時「上書き保存」を行う
ようにしよう.
これは以降の作業においても同様である.( "Ctrl+s"が便利. )
- 8 )気象データの表をWriterの文書に貼り付ける.
作成したCalcの表の部分をコピーして,Writerに貼り付ける.
ただし,そのまま通常どおりに貼り付けるとCalcでの設定が失われてしまう.そこで,
- 貼り付ける場所で右クリック ▶▶ 「形式を選択して貼り付け」 ▶▶ 「詳細オプション」
- 「LibreOffice 6.4 表計算ドキュメント」を選ぶ.
- 個別観測地点と札幌の両方( 別のシートで )貼り付ける.
- 貼り付けの位置などについては,次項で調整する.
- 9 )文書ファイルに加筆する.
気象データの表が貼り付けられた文書に,見出しや本文などを入力していき,
手順0 )に示した課題サンプルのような文書に近づけていく.具体的には,
- 見出しや節の題名( タイトル ):
- 「○○の気候について」
- 「1.○○の気候の概要」
例:地点番号16 ▶▶「1.牛深の気候の概要」 )
- 「2.札幌の気候との比較」
- 学籍番号と氏名も,課題サンプルのように入力する.
- 本文は手順0 )の例を参考にし,暫定的に入力する.
- 適宜改行を入れるなどして文書を整形し,気象データの表についても幅や高さ,
位置等を調整する.
- フォントの種類や大きさについても,0 )に示した例を参考に設定する.
※参考※:課題サンプルでは,
- フォントは初期値( 游明朝 10.5pt,Liberation Serif 12pt)が基本
- 見出しは游ゴシック14pt太字
- 節タイトルは游ゴシック12pt太字
- 10 )グラフの作成
まず,個別観測地点の気象データについてグラフを作成する.
作成するのは棒グラフと折れ線グラフが一つに表示されている「2軸グラフ」.
- 手順7 )で作成したCalcファイル( "Exam2020~.ods" )を開く.
- グラフを作成する都合上,平均気温と降水量の順序が入れ替わった表を用意する( 列が左から,月,降水量,平均気温となるように ).
- そのため,現在の気象データの表の位置よりも下の適当な位置に別の表を作っていく.まず,月の列はそのままコピーして貼り付ける( 枠線などの情報が失われても構わない ).次に,降水量の列をその横にコピーし貼り付ける.さらに,平均気温の列をその横にコピーし貼り付ける.
- 以上の準備ができたら,下記の手順を参考にして,グラフを作成する.
<Libre Calc★2軸グラフの描き方>
- 以上の作業を,比較用の固定観測地点である札幌のデータについても同様に行い,グラフを作成する.
※その際,個別観測地点のグラフを作成したシートをコピーして別シート
( 3つ目のシートのはず )を用意し,データ部分だけを札幌に入れ替えると作業が短縮できる.
- 11 )気象データのグラフをWriterの文書に貼り付ける.
- 手順3 )で作った下書きファイル"Exam2020~.odt"をWriterで開く.
- 作成したCalcのグラフの部分をコピーして,Writerに貼り付ける.
- 貼り付けたままではグラフのサイズが大きい.
グラフを選択した状態で,ドラッグして大きさを変更する.
▶▶暫定的に65%ぐらいの大きさにしてみて,あとは微調整する.
- 個別観測地点と札幌の両方のグラフを,Writerの文書にについて貼り付けする.
- 課題サンプルを参考に貼り付け位置等を調整して,見栄えがよくなるようにする.
- 12 )気象データのグラフを仕上げる.
ここでは,手順10 )で作成したグラフに手を入れ,
修正しておいた方がよいというところを直していく.
- まず,グラフが編集モードになっているかどうかを確認する.
※このことは重要なので,いつでも確認できるようにしておく
- グラフ内のどこかで右クリックする.
- メニュー最下行に「編集」が見える ▶▶ 選択して編集モードに
- メニューに「編集」がない ▶▶ すでに編集モード
- その他,グラフの外枠で見分けることもできる.
- 外枠がグレーで縁取られている:編集モード
- 外枠が小さな■だけ:オブジェクト選択モード( 編集モードではない )
編集モードにできたら,個別観測地点の気象データのグラフを修正する.
- a )Y軸の目盛の数値の範囲の設定:
Y軸の目盛の数値の範囲は自動で設定されている.
しかしこのままでは2つの観測地点でY軸のスケールが異なり,
比較するのに不便.以下の手順でこの目盛の範囲を設定する.
- 左Y軸数字あたりで右クリック ▶▶「軸の書式」を選択
- 「目盛」のタブ → 「自動」のチェックが付いているのをすべて外す.
- 以下のとおりに設定し直す.
最小値:-5
最大値:35
主間隔:5
補助間隔数:1
- 数字が「25.0」のように小数点以下1桁が表示されている場合,
「数」のタブ → 「ソース形式」のチェックを外す.
- 右Y軸についても同じ要領で以下のとおりに設定し直し,
数字の表示の桁数も直す.
最小値:0
最大値:320
主間隔:40
補助間隔数:1
- b )軸タイトルのフォントのサイズの変更:
X軸,Y軸( 左 ),第2Y軸( 右タイトルのフォントがやや小さいのでサイズを大きくする.
- 軸のタイトル部分を右クリック ▶▶「タイトルの書式」を選択
- 「フォント」タブ → 「サイズ」
- → 欧文と和文両方,10.5ptに設定
- 同様にして,3つの軸タイトルをすべて変更.
- c )X軸のラベルの位置の修正:
X軸のラベル( 月 )が棒グラフと重なっているので,見えるようにする.
- X軸ラベル部分を右クリック ▶▶「軸の書式」を選択
- 「位置」タブ → 「軸ラベルの配置」を「左端/下端」に設定
★比較用の札幌のデータについても同様にグラフを仕上げていく.
※その際,個別観測地点のシートをコピーして別シート
( 4つ目 )を作り,データ部分だけを札幌に入れ替えると作業が短縮できる.
- 13 )気象データのグラフをWriterの文書に再び貼り付ける.
- まず,Writer文書( "Exam2020~.odt" )を起動し,手順 11 )で貼り付けた
2つのグラフを削除する.
- 手順 11 )と同様の方法で個別観測地点と札幌の両方をWriterに貼り付ける.
- グラフサイズを65%程度に縮小する.以下の手順参照.
- グラフを右クリック ▶▶「プロパティ」 ▶▶「種類」タブ
- 「サイズ」の「幅」と「高さ」について「比率」にチェックを入れる.
- 「縦横比を固定する」にチェックを入れる.
- ▶▶ 「幅」の「比率」を65%に設定.
あとは,グラフ貼り付け位置などを調整して,見栄えがよくなるようにする.
- 14 )文書ファイルをさらに加筆する.
- 貼り付けた表やグラフを踏まえて,「1.○○の気候の概要」と
「2.札幌の気候との比較」の本文を適宜,加筆・修正する.
- 手順0 )のサンプルを参考に,図表には「表1 平均気温と降水量(○○)」
といったキャプションを入れる.
- 書くべき内容は,小中学校の社会科のレベルで十分であり,短い文章で構わない.
- さらに,グラフのサイズ,貼り付けの位置などを調整して,
この段階では1ページに収まるようにする.
- 15 )( オプション )相関グラフの作成と文書ファイルの更新
- 下記を参考にしつつ,個別観測地点と札幌について相関グラフを作成する.
- 散布図を使った相関グラフの作成方法を以下に紹介するので参考して作成すること.
<Libre Calc★散布図で相関グラフを描く>
- 手順12 )で示したのと同様に,軸の目盛の数値の範囲を設定したり,
タイトルのフォントのサイズを変更したりして,見栄えのよいグラフにしてみる.
- そして,文書ファイルに貼り付けて,説明の文章を加筆する.
- この手順はオプションなので,各自で考えて,文書ファイルを作成・更新しよう.
- 16 )メールによる提出用ファイルの送信
- これまでの課題が完全に終わっていない場合も,送信期限の10分前になったら,
手順2 )で作成したメールの下書きを使ってメールを作成し,送信する.
- 次節「提出方法」にあるように,作成した2つのファイル,
Exam2020(Y200xxx).odt (Writerファイル)
Exam2020(Y200xxx).ods (Calcファイル)
の両方を添付・送信すること.
- その際,件名やファイル名などに間違いがないか,もう一度よく確認したうえで送信する.
- 提出の詳細については,次節を参照すること.
- メール送信後,これまでの手順のどれをやれたかを確認するためのフォームを用意した.
※フォームの記入はテストではない.16時を過ぎても構わないので,記入すること.