今回は,LibreOfficeに含まれるCalcという「表計算ソフト」を学習します.
表計算ソフトとは,表形式の入力画面にデータや数式を入力して計算したり,それをグラフにしたりできるソフトです. 表計算ソフトを使うと,データと数式を入力すれば,データの更新に応じて自動的に再計算したり,データからグラフを作成したり,並べ替えたり,ある条件で抽出したり,データを蓄積してデータベースとして利用したりするなど,様々なデータ処理が可能になります.
こうした機能により,今では家庭,ビジネス,研究・開発,教育など,さまざなまな方面で不可欠なソフトとなっています.
表計算といえば,"Microsoft Excel"が有名です. しかしそれ以外にも,今回使うLibreOfficeの"Calc"やMac OSのNumbers,WebアプリであるGoogleSpreadsheetなど,いろいろあります.
細かい使い勝手はアプリによって違いますが, 表形式のマス目に数値や計算式を入力して計算させる という設計思想は同じです.
※かつてこの方式のアイデアをめぐって裁判沙汰になっていたこともあります.
参照:
ロータス対ボーランド事件
:「コンピュータ関係の創作保護についての最近の米国での話題」( 1996年, 松本直樹の米国特許法研究室 )
今回使用するLibre Caleはデータを処理するための[* 数式の書き方や「関数」]が,Excelとほぼ互換なのが特徴です. Calcで作ったファイルをExcelで読み込むことも,その逆も可能なので,応用が効きます.
表計算ソフトは仕事で非常によく使われます.「パソコンで仕事をする」という業務の半分くらいは表計算をいじっているといっても過言ではないでしょう. プライベートでも,ちょっとした計算メモとしても,なにかと便利です. 今回をきっかけに,いろいろと遊んでみて,ぜひ表計算ソフトを操作できるようになって下さい.
ここでは,LibreOffice Calc( 以降"Calc"と略称 )の基本について実習し, 表計算ソフトとはどのようなものか,どのように操作するのかを理解し, 特にセルを使った計算に慣れよう.
教材として,オンライン文書「表計算ソフトの基礎( PDFファイル )」 を使う( 以降「表計算テキスト」と呼ぶ ). 以下のURLからダウンロードし,各自のPCで読み進めること.
※なお,このテキストもWordテキストと同様,Linux上での操作を元に書かれている. 自分が使っているOSやバージョンによって細かい点は違いがあるので注意すること.
[目次へ]
入力したブックファイルを次のように保存しなさい.
[目次へ]
「表計算」というからには計算ができないと意味がない.
表計算テキスト3.1節~3.5節を読み進みなさい. 入力例を実際に入力・操作して機能を確認し,練習問題があればそれに取り組みなさい. この入力例は,1つのブックファイルで作業しなさい.
入力したブックファイルを次のように保存しなさい.
[目次へ]
※第3回の宿題: <宿題>第6回に向けて( 情報基礎ノート ) を忘れないように.
表計算ソフトの歴史について,以下にまとめたので一読しておくこと.
[ページトップへ]
2020-04-14 by Kobori Satoshi, Fujii Daisuke