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    平成23年龍谷祭における研究室公開について

      原子・分子の世界をのぞいてみよう!!

        身のまわりにあるいろいろな物質は、さまざまな種類の原子の組み合わせでできています。発見されている原子だけでも、なんと100 種類以上もあります。たったこれだけの種類の原子の組み合わせで、数えきれない種類の物質がつくられます。それらを用いて作製したデバイスをピックアップしてご紹介します。

        ディスプレイの研究開発: エレクトロルミネッセンス(EL)の中でも無機化合物の蛍光体に電圧を印加することで発光するデバイスの研究を行っています。現在の用途は携帯電話のバックライトなどですが、無機材料を用いることによる長寿命などの長所があり、ディスプレイへの応用を目指しています。また金属酸化物薄膜は、高電子放出性・耐スパッタ性に優れておりPDP の心臓部として用いられています。本研究では高真空製膜を行わず、有機金属塗布熱分解法による製膜を行うことで、PDP の製作費用の減少や低消費電力化を目指しています。左の写真は、プラスティック上に作製したディスプレイの原型モデルです

        原子・分子デバイスの構築: 原子・分子などの微小要素が自発的に集合し、規則的な配列を形作ることがあります。この自己集積化現象は、微小要素を集積化して材料・デバイスを構築するボトムアップ・ナノテクノロジーの鍵を握っております。現在、自己組織化を利用した新規デバイスの研究開発を行っています。右下の写真は、電子デバイスでもっとも重要なシリコン極薄酸化膜を用いて、お絵かきをしました。原子間力顕微鏡という特殊な装置を使っています。

        フレキシブルなEL(左)
        ディスプレイ自己集積化した世界一小さなモナリザ(右)