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    平成22年龍谷祭における研究室公開について

      目に見える無線通信

        [可視光通信]

          家電を遠隔操作するためにリモコンを使いますが,これは赤外線を用いた通信方法です。リモコンの送信部分には,赤外線用のLED(発光ダイオード)がついています。

          では,この部分を普通の発光ダイオードに換えたらどうなるのでしょう。通信の信号が目に見えるようになります。

          これが「可視光通信」と呼ばれる通信方法です。



          可視光通信では,送信器として照明器具を使うことができます。

          この技術が発展すれば,世の中の全ての照明が情報を配信できるようになります。

          今日は,この通信の簡単なデモを用意しています。

          目に見える無線通信をお楽しみください。

          LED の明かりで情報を送る可視光通信の送受信機




      AIBOでサッカー

        [ロボットサッカー]

        ロボットによるサッカーワールドカップ、『ロボカップ世界大会』が1997年から開催されています。目標は人間のサッカーワールドチャンピオンに人型ロボットのサッカーチームが勝つことです。

        このサッカーゲームを通して、様々な研究が行われています。二足歩行ロボットの研究(機械工学)、各選手がどのように行動するかという研究(人工知能工学)、人とぶつかっても怪我をさせない研究(介護福祉工学)、カメラ画像の情報を認識する研究(画像工学)など、総合的な学術分野となっています。

        本研究室では、大阪市立大学と合同で研究を進め、ソニーのペットロボットであるAIBO※を用いるロボカップ・標準プラットフォームリーグに参戦し、昨年、日本大会で優勝しました。

        AIBOたちは人の助けを借りず、センサー情報だけを頼りに試合を上手に進めます。

        いったい、どのようにしてサッカーの試合をするのでしょうか。どのようなプログラムによって、ロボットは動くのでしょうか。最先端の研究成果を見に来てください。

        ※アイボ、AIBOはソニーの登録商標です




      アドホックネットワークの応用

        [アドホックネットワーク]

          現在、一般に使われている無線ネットワークは、基地局を中心としたツリー型ネットワークです。これに対して基地局を使わずに、無線端末のみでネットワークを構築する「アドホックネットワーク」が注目されています。アドホックネットワークでは、端末同士が通信し、パケットを中継することで、離れた端末との通信を可能とします。

          防犯カメラ端末




        防犯カメラシステム/トリアージ無線ネットワーク

          本研究室では、アドホックネットワークの技術を応用し、駐車場における新しい防犯カメラシステムと災害現場におけるトリアージ無線ネットワークの構築を提案しています。多数の無線端末が通信している様子をご覧下さい。

    「ワンセグ放送実験試験局」の開設

      放送の受信範囲は「瀬田キャンパス内」全域

        新しい情報通信手段として注目され、携帯電話や自動車などで移動しながら放送の受信が出来る「ワンセグ放送」を我々龍谷大学の瀬田キャンパスにて「実験試験局」として開設し、電波の伝幡状況や受信方式、送信する情報の内容(ソフトウェア)などに付き、研究結果を発表します。

        昨年度は、主として携帯電話にて「ワンセグ放送」が受信できることの周知に努め、関連する技術情報については、通常の領域内にて実施しました。本年度は、これらの結果を踏まえ、送受信技術に関しては、送信するアンテナの位置を変更することによる伝幡特性の変化や受信特性の評価を行います。放送する情報の作成や構成法、また簡易的に「双方向の情報伝送」が可能であることから、ネットワークとの相互利用による「大学情報(例えば、入試情報など)、来場者からのアンケート集計、見学会場への案内システム」などの双方向サービスの実施も検討しています。

        総務省近畿総合通信局から「ワンセグ放送実験試験局」の無線局免許状を受け、ディジタル22ch(リモコン番号11)にて放送しています。瀬田キャンパス内で良好に受信でき、上記の各種サービスが利用出来ます。