電子情報学科 計算機基礎実習I

第10回 ワープロソフト

【目 次】

0.はじめに

1.統合ソフトウェアについて

利用頻度が高く機能的に関連のあるソフトウェアをひとまとめにしてパッケージ化したものは 統合ソフトウェア(Integrated software)やソフトウェアスイート(Software suite)と呼ばれる. ワープロは,表計算ソフトやプレゼンテーションソフトなどの関連のあるソフトと一緒にパッケージ化 されていることが多く,そのようなパッケージは一般にオフィススイート(Office suite)と呼ばれている.

その中でも代表的なオフィススイートは,Microsoft OfficeとLibreOfficeである. Microsoft Officeは,デファクトスタンダード(事実上の標準)となっているMicrosoft社の製品であり, マルチプラットフォーム化(後述の「参考」を参照)が進められている.

一方,LibreOfficeは,Microsoft Officeとの互換性のある,無償で利用できるフリーソフトウェアである. Linux向けのフリー製品が古くから存在し,WindowsやMac OSだけではなく,iOSやAndroidへの移植も進められている. 以下のリンク先から最新版のダウンロードが可能である.
    LibreOffice公式サイト:https://ja.libreoffice.org/

下記の表は,Microsoft OfficeとLibreOfficeに含まれる主要なソフトウェアとその拡張子の一覧を比較したものである.

Microsoft Office LibreOffice
ワープロソフト Word (*.docx) Writer (*.odt)
表計算ソフト Excel (*.xlsx) Calc (*.ods)
プレゼンテーションソフト PowerPoint (*.pptx) Impress (*.odp)

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2.ワープロの基本操作

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3.文書入力の基礎と設定

4.より高度な編集

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<今回の課題>

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<参考>さまざまなワープロソフト

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コラム:パスワードの安全性

    ■パスワード乗っ取り&流出事例

    ◆2015年4月までの事例.

    というサイトに最近までの個人情報流出関連ニュースが列挙されている.

    というサイトに,最近までのパスワード流出や不正アクセス事件をまとめたファイルがある(PDF).

    少し見ればわかるが,この数年で増加の一途をたどっている.

    ◆2013年4月23日.

    アメリカAP通信社のツイッターアカウントで 「ホワイトハウスで爆発,オバマ大統領が怪我」 という速報が流された.

    AP通信社はすぐに「ツイッターアカウントが奪われ,デマを流された.そんな事実はない」と発表した.

    ただの愉快犯で終わらないのがアメリカで,このデマ直後から株(ダウ平均株価)が暴落を起こした(すぐに回復).わずか2分間で140ドル超という下げ幅だった.

    その後「シリア電子軍」と名乗るグループが犯行声明を出した. が,これも虚偽はさだかではない.

    さらにその後しばらく,この事件に便乗したデマツイートが流行した.

     このように,たった一つのデマ情報から, 世界経済が震撼するような騒ぎになるのが, ネットに依存した近年の市場経済の特徴であり, 「サイバーテロ」組織はまさにそれを狙っている.

    ◆こちらは2011年の事件.

    2011年4月27日,ソニー・コンピュータエンタテインメントは, 4月21日から続いているオンラインゲームサービスPlayStation Network(PSN) のサービス障害に関連して,個人情報が流出したことを明らかにした. 全世界で最大約7,700万件のアカウントに影響する可能性がある. さらに子会社である Sony Online Entertainment (SOE) においても 約2,460万件の情報が流出した可能性があると言われ, ソニーグループ全体で累積合計1億件以上にのぼる.

    これらの情報を整理すると,

    • サーバに対して4月17日~19日にかけて何者かによる不正侵入を受けた.
      • この際に顧客のアカウント情報が漏洩した可能性がある
    • その結果,4月21日から上記ゲームのサービス障害が継続している

    ということだ.

    サーバのセキュリティがどういう構造だったのかは知る由もない. しかし常識的に考えると,サーバを管理するには特定のアカウントが必要である. それには当然,パスワードがかけられている. システムに侵入して顧客情報を盗まれたということは, このパスワードが破られたと考えられる(他にも方法はあるが).

    このシステムのアカウント数は約7,700万というから, 責任者としてのメーカー側には途方もない作業が必要なのは間違いない.

    ■あなたのパスワードは頑健?

     さて,電子情報学科の諸君は全員,全学統合認証システムのパスワードを 変更たと思う. しかしそれは本当に安全なパスワードだろうか?

    講習会の時をよく思い出してほしい. 非常に限られた時間内での変更ということもあり, すぐには思いつけず,適当に簡単な文字列にしていないだろうか. だとすれば,それは弱く危険なパスワードになっている可能性がある (パスワードの破られにくさを「頑健性」破られやすさを「脆弱性」と呼ぶ).

    そこで,

    1. 安全なパスワードとは何か,その条件は何か.
    2. 危険(脆弱)なパスワード,使ってはいけないパスワードは何か.それはなぜか.

    以上2点について,各自検索してまとめみよう.

    ■パスワードを工夫する

    ここでは,工夫の仕方と更新についての考え方について,簡単に述べておく.

    ▲良いパスワードとは
    • 自分にとって忘れにくい,思い出しやすい,自分しか知らない.
    • 他人にとってわかりにくい,想像しにくい,辞書や検索に載っていない.
    ▲パスワードの工夫
    • 数字,記号,アルファベットを組み合わせる.
    • 複数の単語を組み合わせる.
    • 大文字,小文字を混在させる.
    • 固有名詞を混在させる.
    ▲パスワードの更新について
    • たとえ良いパスワードでもあまり長く使わないほうがよい.
    • パスワード変更の目安は2~3ヵ月と言われる.最低でも1年に2度は変更したい. (実習室のPCのパスワードは有効期限が半年.10月には変更しなければならない.)
    • だからといって,弱いパスワードを次々と変更してもまったく意味はない.
    • 自分にとって忘れにくく,他人にとって類推しにくい文字列を普段から 探しておくことが大切. (小学校で流行った歌の歌詞とか,修学旅行でおいしかった食べ物とか)
    • パスワードの候補のメモは残してはならない.

    ■ 参考サイト

    パスワードに関して検索すると山のようにヒットするので,信憑性が高く,なおかつ自分にとって理解しやすいサイトを探そう. ここではそういうサイトの例を挙げておく.

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