電子情報学科 計算機基礎実習I

第6回 エディタの基本

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0.はじめに

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1.viエディタの学習(1)

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3.viエディタの学習(3)

※マメ知識※ 実物のバグ(!?)

実は,上の文章に書いてある「リレーに挟まっていた虫」の実物が残っていて, ウィキメディア・コモンズで閲覧できる.

このファイルの説明を読んでみよう.簡単なので敬遠しないように.

    Moth found trapped between points at Relay # 70, Panel F, of the Mark II Aiken Relay Calculator while it was being tested at Harvard University, 9 September 1947. The operators affixed the moth to the computer log, with the entry: "First actual case of bug being found". (The term "debugging" already existed; thus, finding an actual bug was an amusing occurrence.)

上の文章とは「バグ」の由来が違っているのがわかるだろうか.

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4.GUIによるファイル操作

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<今回の課題>

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<宿題>

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<参考1> もう一つのエディタ:Emacs

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<参考2> UnixとX-Windowとデスクトップ環境

上の例のように,現在の計算機実習室のLinux(Ubuntu)では Ubuntu標準(デフォルト)の「デスクトップ環境」が起動するようになっている. ただし,Ubuntuのデフォルト以外に, GNOME Flashback (Compiz)や, GNOME Flashback (Metacity)などのデスクトップ環境に切り替えることも可能となっている. これは,GUI(Graphics User Interface)システムの一種である.

デスクトップ環境とは何かといえば,大まかには,

という感じになる(X-Windowについては後述).

Ubuntu(デフォルト)やGNOMEなどのデスクトップ環境はメジャーではあるが,必ずしもUnixにとっての標準ではなく, 他にもデスクトップ環境は存在する. ユーザはLinuxのバージョンが変わっても,自分が使い慣れたデスクトップ環境を選ぶことができる. さらに各々の環境においても,ユーザは様々な項目を変更して自分にとって使いやすい設定に変えることができる. その気になればデスクトップ環境そのものをユーザが自分で作成することも不可能ではない. これは,デスクトップの操作性やデザインがほとんど固定されているWindowsとは違い, 非常に融通のきくシステムだといえる.

こういうことが可能なのは,Unixの処理の中心部に対して, ユーザからの入力を受け付けるインタフェースが,ほぼ完全に独立しているからである. これは非常にUnixらしい特徴であり,またUnixの生い立ちにも深く関係している. 以下,簡単にUnixとウィンドウシステムについて概略を見ていきたい.

初期のUnix(1970年代初頭)には現在のようなウィンドウシステムはなく, ユーザは文字だけの端末を使ってすべての操作を行っていた. Unixの処理のコア部分を 「カーネル」 呼び, 文字端末用のインタフェースを 「シェル」 と呼ぶ.

本演習で今までやっきたような,コンソールからのコマンド入力がそれである.

しかし1970年代後半に入り,マウスやビットマップディスプレイ (文字だけでなく画像も表示できる)が開発されて普及し, Unixにもそれを利用したウィンドウシステムが開発された. それが, 「X-Window System」(エックスウィンドウシステム) である.

X-Windowの特徴は,Unixの基幹であるカーネルに手を加えずに, ウィンドウ操作の基礎部分だけを提供することであり, この基礎部分を利用して,ユーザが自由にウィンドウプログラミングできることであった.

その結果,多くの人が様々なX-Windowアプリケーションを作り出してきた. その中で, ウィンドウマネジャー と呼ばれる重要なインタフェースも発達してきた.

初期のX-WindowにはtwmやMotifといった簡単なウィンドウマネジャーしかなかったが, 現在では多くの人により,数十種類のウィンドウマネジャーが利用可能となっている.

さらに,1980年代後半以降,LinuxがIBM PC/AT互換機に移植されてから爆発的に広がりを見せる中, Unixのことをあまり知らずに利用する,エンドユーザが拡大し, 「なにも設定しなくてもすぐに使える」 システムのニーズが急増した.

それに対する一つの回答として,ウィンドウマネジャー,エディタ,簡易ワープロ, メーラー,Webブラウザ,音楽プレーヤ,画像ビュアーなど,よく利用されるツール類を集め, 使い勝手やデザイン(ルック&フィールという)を統一したパッケージとして, 最初からインストールできるようにしたものが提供され始めた.

これがUnixの 「デスクトップ環境」 である.

UnixやLinuxの発展において特徴的なのは(繰り返しになるが),カーネルはカーネルで進化し, インタフェースはそれとは別に進化してきているということである. したがって,1つのマシンであっても,うまくインストールさえできていれば, ログイン時に異なるデスクトップ環境を次々に切り替えて使うということが可能である.

現在ではメジャーなデスクトップ環境として,KDE(KWin)やGNOMEが挙げられるが, その他にもXfce, Enlightment, Mezzoなど,多くのものがリリースされ, それぞれ多くのファンに支えられている.

もともとは複数ユーザが1つの大型システムを共有するために開発されたUnixだが, 今では,徹底的に自分好みの環境を作り込むことのできる究極のインタフェースを もつシステムなのかもしれない.

諸君もぜひ,「舞台装置を切り替える」面白さを体験してみてほしい.

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